学研全訳古語辞典 |
べ-み
…しそうなので。…に違いないので。
出典古今集 秋下
「佐保(さほ)山のははその紅葉(もみぢ)散りぬべみ夜(よる)さへ見よと照らす月影」
[訳] 佐保山のははそ(=ぶな科の樹木)の紅葉(こうよう)は散ってしまいそうなので、(昼間見るうえに)夜まで見よと照らしている月の光(であることよ)。◆派生語。
参考
上代に、多く「ぬべみ」の形で使われ、中古にも和歌に用いられた。
なりたち
推量の助動詞「べし」の語形変化しない部分「べ」+原因・理由を表す接尾語「み」
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