学研全訳古語辞典 |
らうらう-・じ
活用{(じく)・じから/じく・じかり/じ/じき・じかる/じけれ/じかれ}
①
物慣れていて巧みだ。気がきいている。才たけている。洗練されている。
出典源氏物語 若菜上
「らうらうじく美しげに書き給(たま)へり」
[訳] 物慣れていて巧みにりっぱにお書きになった。
②
気品があって美しい。上品でかわいらしい。魅力がある。
出典枕草子 鳥は
「夜深くうちいでたる声の、らうらうじうあいぎゃうづきたる、いみじう心あくがれ、せむかたなし」
[訳] 夜が更けて鳴き出した(ほととぎすの)声の、気品があって美しく魅力があるのは、とても心ひかれて落ち着かなくなり、どうしようもない。◇「らうらうじう」はウ音便。
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