学研全訳古語辞典 |
のり-こぼ・る 【乗り溢る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
牛車(ぎつしや)のすだれの下から着物の端がはみ出る。
出典源氏物語 葵
「我も我もとのりこぼれたる下簾(したすだれ)の隙間(すきま)どもも」
[訳] 我も我もと(乗った)牛車から(女房たちの)着物の端がはみ出ている下簾の隙間隙間をも。
②
あふれるほど大勢乗り込む。
出典宇治拾遺 一一・八
「車にのりこぼれて」
[訳] (殿上人(てんじようびと)が)牛車にあふれるほど大勢乗り込んで。
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