学研全訳古語辞典 |
さうらは-んず-らん 【候はんずらん】
分類連語
①
〔「さうらふ」が動詞「あり」の丁寧語の場合〕ございましょう。ありましょう。
出典平家物語 七・忠度都落
「世しづまり候ひなば、勅撰(ちよくせん)の御沙汰(さた)さうらはんずらん」
[訳] 世の中が治まりましたら、勅撰集を選ぶご命令がありましょう。
②
〔「さうらふ」が補助動詞の場合〕…ましょう。…でしょう。
出典平家物語 一〇・維盛出家
「いかにおのおの頼りなうおぼしめされさうらはんずらん」
[訳] どんなにあなた方が頼りなく思っておられるでしょう。
なりたち
動詞・補助動詞「さうらふ」の未然形+推量の助動詞「んず」の終止形+推量の助動詞「らん」
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