学研全訳古語辞典 |
ひかり 【光】
①
光。
②
光沢。つや。
出典源氏物語 初音
「ひかりもなく黒き搔(か)い練りの」
[訳] 光沢もない黒い搔い練りで。
③
ほまれ。名誉。光栄。
出典新古今集 雑上
「照る月も雲のよそにぞ行きめぐる花ぞこの世のひかりなりける」
[訳] 美しく照る月も、雲の外を通りめぐるよ。すると、桜の花だけがこの世のほまれであるよ。
④
威光。威勢。
出典源氏物語 匂宮
「並びなき御ひかりを、まばゆからずもてしづめ給(たま)ひて」
[訳] (源氏は)比べるものがない御威光を、まばゆく目立つことのないようになさって。
コウ 【広・光・皇・荒・黄・曠】
⇒くゎう
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