学研全訳古語辞典 |
つづ-らか・なり 【円らかなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
目がくりくりしている。目を丸く見開いている。
出典大鏡 兼通
「堀河殿の目をつづらかにさし出(い)で給(たま)へるに」
[訳] 堀河殿(=藤原兼通(ふじわらのかねみち))が(怒りで)目を丸く見開いて出ていらっしゃったので。◆「らか」は接尾語。
つぶら-か・なり 【円らかなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
まるくふっくらとしている。
出典宇津保物語 国譲下
「いとつぶらかに白く肥え給(たま)へり」
[訳] たいそうまるくふっくらとして白くふとっていらっしゃる。
まろ-らか・なり 【丸らかなり・円らかなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
まるまるしている。
出典源氏物語 宿木
「腕(かひな)をさし出(い)でたるが、まろらかにをかしげなるほども」
[訳] 腕をさし出しているのが、まるまるしていて美しげであるようすも。◆「らか」は接尾語。
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