学研全訳古語辞典 |
およそ 【凡そ】
概して。総じて。だいたい。いったい。
出典平家物語 三・法印問答
「およそ、老いて子を失ふは枯れ木の枝なきに異ならず」
[訳] だいたい、年とって子を失うのは、枯れ木で枝がないのと同じだ。◆「おほよそ」の変化した語。
おおよそ 【大凡・凡そ】
⇒おほよそ
おほ-よそ 【大凡・凡そ】
普通。ひととおり。一般的であること。
出典源氏物語 御法
「さしもあるまじきおほよその人さへ」
[訳] それほど縁もあるはずがない一般の人まで。
①
だいたい。およそ。あらまし。
出典大鏡 道長上
「おほよそかの寺より始まりて、年に二三度、会(ゑ)を行はる」
[訳] だいたいあの寺から始まって、年に二、三度は法会が行われる。
②
まったく。▽強調の語として用いる。
出典今昔物語集 三・一
「おほよそこの功徳はかりなし」
[訳] まったくこのご利益(りやく)ははかり知れない。
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