学研全訳古語辞典 |
らち-あ・く 【埒明く】
分類連語
はかどる。決着がつく。「らちがあく」「らちのあく」とも。
出典日本永代蔵 浮世・西鶴
「らちのあく所は、一人手前(ひとりてまへ)より四分五厘(りん)づつ出してつくばひ」
[訳] 決着がついたときには、一人一人から四分五厘ずつ出して平身低頭し。
参考
春日(かすが)の若宮神社の例祭(=御(おん)祭り)で能の奉納のとき、金春太夫(こんぱるだゆう)が御旅所の前の「埒」を開けて神前に進んで演能したことからとも、賀茂(かも)の競べ馬のときに「埒」でせきとめられた見物人が埒を開けて入りこんだことからともいう。
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