学研全訳古語辞典 |
ほか-め 【外目】
わきめ。よそ見。
よそ-め 【余所目・外目】
①
よそながら見ること。それとなく見ること。
出典万葉集 二八八三
「よそめにも君が姿を見てばこそ」
[訳] よそながら見ることでも、あなたの姿を見たならば、そのときこそ。
②
人目。はた目。はたから見たようす。
出典風姿花伝 一
「よそめにも、すは、上手(じやうず)出(い)で来たりとて、人も目に立つるなり」
[訳] はた目にも、それ、名人が現れたといって、人々も注目するのだ。
③
傍観。よそ事として見ること。
出典枕草子 里にまかでたるに
「よそめにては、さぞとは見給(たま)へとなむ思ふ」
[訳] よそ事として見ることとしては、あいつかとぐらいは見てくださいと思っている。
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