学研全訳古語辞典 |
すきずき-・し 【好き好きし】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
①
好色だ。いかにも浮気っぽい。
出典源氏物語 若紫
「すきずきしき方(かた)にはあらで、まめやかに聞こゆるなり」
[訳] (姫君のことは)好色な気持ちからではなく、まじめに申し上げるのである。
②
いかにも物好きだ。
出典源氏物語 絵合
「かう、すきずきしきやうなる、後(のち)の聞こえやあらむ」
[訳] このように、いかにも物好きのようであるのは、後の評判になるだろうか。
③
風流だ。
出典枕草子 清涼殿の丑寅のすみの
「すきずきしうあはれなることなり」
[訳] 風流でしみじみと心打たれることである。◇「すきずきしう」はウ音便。
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