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好きの意味

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学研全訳古語辞典

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すき 【好き】

名詞

色好み。好色。


出典源氏物語 宿木


「さはれ、なほざりの御すきにはありとも、さるべきにて、御心とまるやうも」


[訳] ままよ、(匂宮(におうのみや)の)一時の御色好みであっても、宿縁で、(六の君に)お心がとまるようなことも。


風雅の道。風流。▽和歌・音楽・芸道などの風流の道に深く心を寄せることをいう。


出典増鏡 おどろの下


「限りなきすきのほども、あはれにぞ見えける」


[訳] 限りなく風雅の道(の歌道)に打ち込んでいるのも、しみじみとすばらしいと思われた。◇「数寄」「数奇」とも書く。


語の歴史

現代語では「…が好きだ」のように、好ましく思っている対象を受けて形容動詞として用いるのがふつうで、名詞としては「数寄をこらす」のような言い方だけに残る。








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