学研全訳古語辞典 |
みや-づか・ふ 【宮仕ふ】
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
①
宮殿の造営に奉仕する。
出典万葉集 一〇三五
「古(いにし)へゆみやづかへけむ多芸(たぎ)の野の上(へ)に」
[訳] 昔から宮殿の造営に奉仕したのであろう、多芸の野の上に。
②
宮中や貴人に奉公する。
出典愚管抄 四
「知足院殿はことにみやづかへて取り入らせ給(たま)ひければ」
[訳] 知足院殿はことさら奉公して、お取り入りになったので。
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
[一]②に同じ。
出典平家物語 八・山門御幸
「建礼門院のいまだ中宮にてましましける時、その御方(おかた)にみやづかひ給ひしを」
[訳] 建礼門院がまだ中宮でいらっしゃったとき、そのお方に仕えておられたのを。
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
奉公させて召し使う。
出典古今著聞集 五五一
「さて、みやづかふに、かひがひしくまめにて」
[訳] そうして、奉公させ召し使うと、しっかりとよく働いて。
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