学研全訳古語辞典 |
つね・なり 【常なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
普通だ。あたりまえだ。
出典枕草子 木の花は
「をかしなど世のつねに言うべくやはある」
[訳] すばらしいなどと世間で普通に言う言い方ができようか、いやできない。
②
永久だ。不変だ。
出典古今集 雑下
「世の中は何かつねなる飛鳥川(あすかがは)昨日の淵(ふち)ぞ今日は瀬になる」
[訳] ⇒よのなかはなにかつねなる…。
とは・なり 【永久なり・常なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
久しく変化しない。永遠だ。とこしえだ。
出典伊勢物語 一〇八
「風吹けばとはに波越す岩なれや」
[訳] 風が吹くと永遠に波が越す岩だからだろうか。
とわなり 【永久なり・常なり】
⇒とはなり
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