学研全訳古語辞典 |
つね 【常・恒】
①
ふだん。平常。
出典源氏物語 桐壺
「つねよりも思(おぼ)し出(い)づること多くて」
[訳] (帝(みかど)は)ふだんよりもお思い出しになることが多くて。
②
普通。あたりまえ。
出典伊勢物語 一六
「世のつねの人のごとにもあらず」
[訳] 世間の普通の人のようにもなく(落ちぶれてしまった)。
とこ- 【常】
〔名詞・形容詞などに付いて〕いつも変わらない、永久不変であるの意を表す。「とこ夏」「とこ闇(やみ)」「とこ世(よ)」「とこ少女(をとめ)」「とこ懐し」。◆上代語。
ジョウ 【上・成・状・城・浄・常・盛・情】
⇒じゃう
-きだ 【段・常】
①
切りわけた断片を数える語。
出典日本書紀 神代上
「軻遇突智(かぐつち)を斬(き)りて三きだに為す」
[訳] (火の神)軻遇突智をきり分けて三つに分断した。
②
「たん①
③
」に同じ。◆上代語。
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