学研全訳古語辞典 |
こはごは-・し 【強強し・剛剛し】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
①
堅くてこわばっている。ごわごわしている。
出典源氏物語 手習
「こはごはしういららぎたる物ども着給(たま)へる」
[訳] ごわごわして突っぱっているものなどを着ていらっしゃる。◇「こはごはしう」はウ音便。
②
滑らかでない。ぎこちない。無骨だ。
出典源氏物語 帚木
「おのづから、こはごはしき声に読みなされなどしつつ」
[訳] 自然とごつごつした調子の声に読み上げられなどして。
③
無愛想で堅苦しい。きつい。
出典源氏物語 橋姫
「こはごはしう気遠(けどほ)げなる」
[訳] 無愛想で堅苦しく近寄り難い。◇「こはごはしう」はウ音便。
こわごわし 【強強し・剛剛し】
⇒こはごはし
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