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徒ならずの意味

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ただなら-・ず 【徒ならず】

分類連語


意味ありげだ。いわくありげだ。


出典枕草子 宮の五節いださせ給ふに


「赤紐(ひも)の解けたるを、『これ結ばばや』と言へば、実方(さねかた)の中将寄りてつくろふに、ただならず」


[訳] (女房の)赤い飾り紐が解けたのを「これを結びたいわ」と言うと、実方の中将が近寄って結んでやるが(それが)意味ありげだ。


すぐれている。並々でない。


出典徒然草 二四


「もの古(ふ)りたる森の気色(けしき)もただならぬに」


[訳] 年月を経た古い森のようすも並々でないが。


懐妊しているようすだ。


出典平家物語 九・小宰相身投


「ただならずなりたることをも、日ごろは隠して言はざりしかども」


[訳] 懐妊しているようすになったことも、平素は隠して言わなかったが。


なりたち

形容動詞「ただなり」の未然形+打消の助動詞「ず」








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