学研全訳古語辞典 |
つれ-づれ 【徒然】
①
手持ちぶさた。退屈であること。所在なさ。
出典宇治拾遺 一・一二
「僧たち、宵のつれづれに」
[訳] (比叡(ひえい)山)の坊さんたちは、宵の手持ちぶさた(の時)に。
②
しんみりしたもの寂しさ。物思いに沈むこと。
出典源氏物語 薄雲
「明け暮れのもの思はしさ、つれづれをもうち語らひて」
[訳] (私は乳母と)日々の物思いや、しんみりしたもの寂しさをも語り合って。
つくづく。
出典冥途飛脚 浄瑠・近松
「顔をつれづれながむれば」
[訳] 顔をつくづく眺めると。◆近世語。
⇒つれづれなり
徒然のページへのリンク |