学研全訳古語辞典 |
おもひ-なずら・ふ 【思ひ準ふ】
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
①
心の中で比べる。
出典源氏物語 若菜下
「人柄も、なべての人におもひなずらふれば」
[訳] 人柄も、普通の人と心の中で比べると。
②
…と同類であると内心思う。心の中で…とみなす。
出典源氏物語 初音
「世の憂き目見えぬ山路におもひなずらへて」
[訳] この世のつらさのない山路と同類であると内心思って。
おもひ-よそ・ふ 【思ひ寄そふ・思ひ準ふ】
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
(他のものに)重ね合わせて考える。なぞらえる。連想する。
出典源氏物語 蜻蛉
「この君ばかりや、恋しき人におもひよそへつべきさましたらむ」
[訳] この方だけは、恋しい人に確かになぞらえられる姿をしているだろうか。
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