学研全訳古語辞典 |
はばか・る 【憚る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
行き悩む。進めないでいる。行けないでいる。
出典万葉集 三一七
「白雲もい行きはばかり」
[訳] ⇒あめつちの…。
②
はびこる。満ちふさがる。いっぱいになる。
出典平家物語 五・物怪之沙汰
「ひと間(ま)にはばかるほどの物の面(おもて)出(い)できて」
[訳] 一部屋に満ちふさがるほどの何かの顔が出てきて。
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
遠慮する。気がねする。嫌がる。
出典発心集 六
「かつは恐れ、かつははばかりて、まかり過ぎはべるなり」
[訳] 一方では恐れ、一方では遠慮して、経過してきております。
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