学研全訳古語辞典 |
ねもころ-ごろ・なり 【懇ごろなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
細やかだ。ねんごろだ。
出典万葉集 三〇五四
「相思はずあるものをかも菅(すが)の根の(=枕詞(まくらことば))ねもころごろに我(あ)が思へるらむ」
[訳] 私のことを思ってくれないものを、ねんごろに私は思っているのだろうか。
②
隅々まで行き届いている。
出典万葉集 二八五七
「ねもころごろに照る日にも乾(ひ)めやわが袖(そで)」
[訳] 隅々までさんさんと照る日にも乾かないだろう私の袖は。
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