学研全訳古語辞典 |
おく 【招く】
⇒をく
まね・く 【招く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
手招きをして呼び寄せる。
出典古今集 秋上
「秋の野の草の袂(たもと)か花すすき穂に出(い)でてまねく袖(そで)と見ゆらむ」
[訳] 秋の野の草のたもとなのだろうか、花すすきは。穂が出て人目について人を手招きする袖のように見える。
②
ひきおこす。まねく。
出典徒然草 三八
「害を買ひ、累(わづらひ)をまねく媒(なかだち)なり」
[訳] (財産は)害を受け、面倒をひきおこす媒介物である。
を・く 【招く】
活用{か/き/く/く/け/け}
招き寄せる。呼び寄せる。
出典万葉集 八一五
「正月(むつき)立ち春の来たらばかくしこそ梅ををきつつ楽しき終へめ」
[訳] 正月になって春が来たならばこのように梅の花を招き寄せては楽しいことの限りを尽くそう。
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