学研全訳古語辞典 |
む-たい・なり 【無体なり・無代なり・無台なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
ないがしろだ。大切にしない。
出典源平盛衰記 二四
「誰(たれ)か仏法をむたいにし、逆罪を相招く」
[訳] いったいだれが仏の教えをないがしろにし、極悪の罪を招こうか。
②
理由もなく不当だ。無法だ。無理だ。
出典平家物語 四・競
「よもその者、むたいに捕らへからめられはせじ」
[訳] よもやあの男が、不当に捕らえられ、縛られることはないであろう。◆「むだいなり」とも。
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