学研全訳古語辞典 |
ひね・る 【捻る・拈る・撚る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
つまむ。ひねる。
出典落窪物語 二
「錠(ぢやう)ひねり見給(たま)ふに」
[訳] 錠をひねってご覧になるが。
②
よじる。
出典枕草子 松の木立高き所の
「外様(とざま)にひねり向きて」
[訳] 外向きに(身体を)よじって。
③
苦心して作り出す。
出典土佐日記 二・七
「からくして、あやしき歌ひねり出(い)だせり」
[訳] やっとのことで、変な和歌を苦心して作り出した。
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
一風変わった趣を出す。
出典浮世風呂 滑稽
「ぐっとひねって俗物なる跋(ばつ)」
[訳] いちだんと変わった趣を出して通俗的なあとがき。◇「ひねっ」は促音便。
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