学研全訳古語辞典 |
ゆる・ぐ 【揺るぐ】
活用{が/ぎ/ぐ/ぐ/げ/げ}
①
揺れ動く。揺らぐ。
出典平家物語 五・富士川
「天も響き、大地もゆるぐほどに、鬨(とき)をぞ三か度つくりける」
[訳] 天にも響き、大地も揺れ動くほどにときの声を三度あげた。
②
心が動揺する。気が変わる。
出典源氏物語 玉鬘
「今めきたる言の葉にゆるぎ給(たま)はぬこそ、ねたき事は又あれ」
[訳] 当世風の言葉に心が動揺したりなさらないのは、憎いといえば憎いものだ。
③
ゆったりとくつろぐ。
出典大鏡 道長下
「ゆるぎたる所のおはしまさざりしなり」
[訳] ゆったりとくつろいだところがおありにならなかったのである。
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