学研全訳古語辞典 |
ななめ-なら-・ず 【斜めならず】
分類連語
「なのめならず」に同じ。
出典源平盛衰記 三四
「木曾義仲(きそよしなか)、都にて狼藉(らうぜき)ななめならず」
[訳] 木曾義仲は、都での乱暴が並みひととおりでなく。
なのめなら-・ず 【斜めならず】
分類連語
並ひととおりでない。格別だ。「ななめならず」とも。
出典源氏物語 柏木
「公(おほやけ)私(わたくし)の事に触れつつ、なのめならず思ひのぼりしかど」
[訳] 公私のことに関与しながら、並ひととおりでなく高望みをしたけれども。
なりたち
形容動詞「なのめなり」の未然形+打消の助動詞「ず」
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