学研全訳古語辞典 |
をの-の-え-く・つ 【斧の柄朽つ】
分類連語
気付かないうちに長い年月がたってしまうことのたとえ。
出典源氏物語 松風
「千年(ちとせ)も見聞かまほしき御ありさまなればをののえもくちぬべけれど」
[訳] (人々は)いつまでも見聞きしていたい(源氏の)ごようすなので、気付かないうちに長い時間も過ごしてしまいそうだけれど。
参考
中国の晋(しん)の王質が、山中で仙人の童子の囲碁を見ているうちに、持っていた斧の柄が腐ってしまい、村へ帰ると、すでに長い年月が過ぎ、知人がみないなくなっていたという故事による。
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