学研全訳古語辞典 |
き-と-・く 【来と来】
分類連語
①
遠くからはるばるやって来る。
出典土佐日記 二・七
「きときては川上り路(ぢ)の水を浅み」
[訳] ここまではるばるやって来たものの川を上っていく水路の水が浅いので。
②
次々と来る。
出典和泉式部集
「春ごとの花の盛りはわが宿にきとくる人の長居せぬなし」
[訳] 春ごとに来る花の盛りのときには、わが家に次々と来る人で長居をしない人はいない。
参考
カ変動詞「く(来)」を格助詞「と」を中心に重ねて強調した用法。
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