学研全訳古語辞典 |
くるる 【枢】
①
戸の上端と下端にある突起(=とまら)を穴(=とぼそ)に差し込んで回転軸を作り、開(ひら)き戸が開閉するようにする装置。「くる」とも。
②
戸の桟(さん)から敷居の穴に差し込んで戸が開かないようにする木片。
③
「枢戸(くるるど)」の略。◆「くろろ」とも。
くろろ 【枢】
「くるる」に同じ。
と-ぼそ 【枢】
①
開き戸の上下の端に設けた回転軸である「とまら(枢)」を差し込むために、梁(はり)と敷居とにあける穴。
②
扉。戸。くるる戸。
出典源氏物語 若紫
「奥山の松のとぼそをまれにあけて」
[訳] 山奥の家の松の戸をごくたまに開けて。◆戸臍(とほそ)(「臍」は、へそ)の意。
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