学研全訳古語辞典 |
やう-やう(と・に) 【漸う(と・に)】
①
だんだん(と)。しだいに。
出典枕草子 春はあけぼの
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少し明かりて」
[訳] 春は夜明け方がよい。だんだんと白くなっていく空の、山の稜線(りようせん)に接するあたりが、少し明るくなって。
②
やっと。かろうじて。
出典奥の細道 草加
「その日、やうやう草加(さうか)といふ宿(しゆく)にたどり着きにけり」
[訳] その日、やっと草加という宿場にたどり着いたのだった。
ようよう(と・に) 【漸う(と・に)】
⇒やうやう(と・に)
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