学研全訳古語辞典 |
む-ざう・なり 【無慙なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
「むざんなり」に同じ。
出典宇治拾遺 一〇・一〇
「あはれにむざうにおぼえしかども」
[訳] しみじみとかわいそうで痛ましく感じられたが。
む-ざん・なり 【無慙なり・無慚なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
罪を犯しながら恥じない。◇仏教語。
②
残酷だ。むごい。
③
気の毒だ。いたましい。
出典平家物語 一・祇王
「泣く泣くまた出(い)で立ちける心の内こそむざんなれ」
[訳] 泣きながら再び出ていった心の内はいたましい。◆「むざうなり」とも。
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