学研全訳古語辞典 |
ゐ-くび・なり 【猪頸なり・猪首なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
首が太く短い。
出典諸艶大鑑 浮世・西鶴
「この男、背(せい)短(たん)にて、ゐくびにして」
[訳] この男は、背が低くて、首が太く短いようすで。
②
(かぶとのかぶり方が)少しあお向けぎみだ(後ろ下がりだ)。
出典平家物語 九・一二之懸
「甲(かぶと)ゐくびに着ないて」
[訳] かぶとを少しあお向けぎみにかぶって。▽首が短く見えることからいい、敵の矢を恐れない勇ましいかぶり方とされた。
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