学研全訳古語辞典 |
あま・ゆ 【甘ゆ】
活用{え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/えよ}
①
甘い味・香りがする。
出典源氏物語 常夏
「いとあまえたる薫(た)き物の香を」
[訳] たいへん甘い香りがしている薫き物の香りを。
②
甘えてなれなれしくする。好意によりかかる。
出典源氏物語 賢木
「あまえて侍(はべ)るなるべし」
[訳] 好意によりかかっているのでしょう。
③
恥ずかしがる。
出典栄花物語 浦々の別れ
「あまえて出(い)でにけり」
[訳] 恥ずかしがって出ていってしまった。
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