学研全訳古語辞典 |
かみ-さ・ぶ 【神さぶ】
活用{び/び/ぶ/ぶる/ぶれ/びよ}
①
神々(こうごう)しくなる。荘厳に見える。
出典万葉集 四三八〇
「かみさぶる生駒高嶺(いこまたかね)に雲そたなびく」
[訳] 神々しい生駒の高い峰に雲がたなびいている。
②
古めかしくなる。古びる。
出典古今集 雑体
「石(いそ)のかみ(=枕詞(まくらことば))古(ふ)りにし恋のかみさびてたたるに我は寝(い)ぞ寝(ね)かねつる」
[訳] 昔の恋が古びて祟(たた)りをするので、わたしは寝ることもできない。
③
年を取る。
出典源氏物語 少女
「をとめごもかみさびぬらむ」
[訳] 少女であったお前も年を取ってしまっているであろう。◆「さぶ」は接尾語。古くは「かむさぶ」。
かむ-さ・ぶ 【神さぶ】
「かみさぶ」に同じ。
かん-さ・ぶ 【神さぶ】
「かみさぶ」に同じ。◆古くは「かむさぶ」と表記。
神さぶのページへのリンク |