学研全訳古語辞典 |
ささなみ-の 【細波の・楽浪の】
分類枕詞
①
琵琶(びわ)湖南西沿岸一帯を楽浪(ささなみ)といったことから、地名「大津」「志賀(しが)」「長等(ながら)」「比良(ひら)」などにかかる。「ささなみの長等」。
②
波は寄るところから「寄る」や同音の「夜」にかかる。「ささなみの寄り来る」
参考
『万葉集』には、①と同様の「ささなみの大津」「ささなみの志賀」「ささなみの比良」などの形が見えるが、これらは地名の限定に用いたものであって、枕詞(まくらことば)にはまだ固定していなかったともいわれる。「さざなみの」とも。
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