学研全訳古語辞典 |
わだかま・る 【蟠る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
(蛇などが)とぐろを巻く。
出典宇治拾遺 四・五
「蛇(くちなは)は、板敷きの下(しも)に、柱のもとにわだかまりてあり」
[訳] 蛇は、板敷の下に、柱のもとにとぐろを巻いている。
②
曲がりくねる。
出典枕草子 蟻通の明神
「七曲(ななわた)にわだかまりたる玉の」
[訳] 七曲がりに曲がりくねっている玉で。
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
だまし取る。着服する。
出典歌念仏 浄瑠・近松
「おのれ一旦(いつたん)主人の金子(きんす)をわだかまり」
[訳] おまえはいったん主人の金銭を着服して。◆近世語。
蟠るのページへのリンク |