学研全訳古語辞典 |
ゆくへ-も-しら-・ず 【行方も知らず】
分類連語
①
行方も分からない。
出典源氏物語 浮舟
「ゆくへもしらずなりにしが、大将に尋ね取られにける」
[訳] 行方も分からなくなってしまった(人)が、大将(=薫)に見出だされ引き取られたのだ。
②
将来どういうふうになって行くのかも分からない。
出典古今集 恋二
「わが恋はゆくへもしらず果てもなし逢(あ)ふをかぎりと思ふばかりぞ」
[訳] 私の恋は、これからどういうふうになって行くのかも分からず、終わりもない。だから会っている今を極みと思うだけなのだよ。◆「ゆくへもしれず」とも。
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