学研全訳古語辞典 |
み-た・つ 【見立つ】
活用{て/て/つ/つる/つれ/てよ}
①
よく見る。(目を)とめる。見とがめる。
出典方丈記
「さまざまの財物(たからもの)かたはしより捨つるがごとくすれども、さらに目みたつる人なし」
[訳] いろいろな財産を片っぱしから捨てるように(安く売ろうと)するけれども、まったく目をとめる人もいない。
②
見送る。
出典万葉集 三五三四
「出(い)でかてにせしをみたてし家の子らはも」
[訳] 出発しにくそうにしていたのを見送っていた妻よ。
③
世話をする。
出典日本永代蔵 浮世・西鶴
「妹(いもと)が一子をみたて」
[訳] 妹の一人子を世話し。
④
判断する。
出典好色一代男 浮世・西鶴
「贔屓目(ひいきめ)からみたてました」
[訳] 好意的に見て判断しました。
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