学研全訳古語辞典 |
したた・む 【認む】
{語幹〈したた〉}
①
処理する。整理する。
出典源氏物語 須磨
「よろづの事ども、したためさせ給(たま)ふ」
[訳] 万事を処理なさる。
②
準備を整える。仕掛ける。
出典平家物語 五・咸陽宮
「河なかの橋を踏まば落つるやうにしたためて」
[訳] 河の橋を踏んだら、橋が落ちるように仕掛けて。
③
飲み食いする。
出典義経記 五
「忠信(ただのぶ)は酒も飯(いひ)もしたためずして」
[訳] 忠信は酒も飯も飲食しないで。
④
書き記す。したためる。
出典奥の細道 市振
「あすは故郷(ふるさと)に返す文(ふみ)したためて」
[訳] 明日には故郷に送る手紙を書き記して。
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