学研全訳古語辞典 |
あがな・ふ 【贖ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
「あがふ①」に同じ。
②
「あがふ②」に同じ。
出典雨月物語 吉備津の釜
「妓女(あそびもの)にふかくなじみて、遂(つひ)にあがなひ出(い)だし」
[訳] 遊女と深くなじみ合う仲となり、とうとう(その遊女を)買い取って。
あが・ふ 【贖ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
金品を代償にして罪をつぐなう。贖罪(しよくざい)する。
出典宇治拾遺 八・四
「この科(とが)は、四巻経書き、供養してあがはん」
[訳] この罪は金光明経(こんこうみようきよう)四巻を書き、供養してつぐなおう。
②
買い求める。
出典今昔物語集 九・三九
「銭(ぜに)十万をもってこれをあがふに」
[訳] 銭十万でこれを買い求めたが。◆上代・中古には「あかふ」。後に「あがなふ」とも。
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