学研全訳古語辞典 |
ふみ-ちら・す 【踏み散らす】
活用{さ/し/す/す/せ/せ}
①
踏み荒らす。
出典枕草子 職の御曹司におはします頃、西の廂にて
「わらはべなどにふみちらさせず」
[訳] 子供たちなどに踏み荒らさせないで。
②
裾(すそ)を左右に蹴(け)り広げる。
出典枕草子 説経の講師は
「薄二藍(うすふたあゐ)、青鈍(あをにび)の指貫(さしぬき)など、ふみちらしてゐためり」
[訳] 薄紅がかった紫や、青みがかったねずみ色の指貫などを、裾を左右に蹴り広げて座っているようだ。
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