学研全訳古語辞典 |
かる-らか・なり 【軽らかなり】
「かろらかなり」に同じ。◆「らか」は接尾語。
かろ-らか・なり 【軽らかなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
軽やかだ。
出典源氏物語 夕顔
「かろらかにうち乗せ給(たま)へれば」
[訳] (車に)軽やかにお乗せになると。
②
気軽だ。無造作だ。
出典源氏物語 松風
「道のほどもかろらかにしなしたり」
[訳] 道中も(装いを)無造作にしていた。
③
軽率だ。
出典源氏物語 明石
「さやうにかろらかに語らふわざをもすなれ」
[訳] そのように軽率に契りを結ぶことをもするようだが。
④
身分が軽い。
出典右京大夫集
「昔かろらかなる上人(うへびと)などにて見し人々」
[訳] 昔、身分の軽い殿上人(てんじようびと)として見ていた人々。◆「かるらかなり」とも。「らか」は接尾語。
軽らかなりのページへのリンク |