学研全訳古語辞典 |
かろん-・ず 【軽んず】
活用{ぜ/じ/ず/ずる/ずれ/ぜよ}
①
軽くする。
出典平家物語 二・小教訓
「刑の疑はしきをばかろんぜよ」
[訳] 罪の疑わしいものは、(刑を)軽くせよ。
②
軽視する。粗略に扱う。
出典平家物語 一・二代后
「朝権をかろんずる者には」
[訳] 朝廷の権威を軽視する者には。
③
惜しくないと思う。大切なものでないと思う。
出典平家物語 七・木曾山門牒状
「命をかろんじ、義を重んじて」
[訳] 命を惜しくないと思い、義を重んじて。
参考
形容詞「かろし」の語幹に接尾語「み」とサ変動詞「す」が付いた「かろみす」の変化した語。
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