学研全訳古語辞典 |
ちか-づ・く 【近付く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
近くなる。間近になる。せまる。
出典万葉集 二五〇
「夏草の野島の崎に舟ちかづきぬ」
[訳] ⇒たまもかる…。
②
近づきになる。親しくなる。
出典徒然草 一七五
「ちかづかまほしき人の、上戸(じやうご)にてひしひしと馴(な)れぬる、またうれし」
[訳] 近づきになりたいと思った人が、酒飲みであってすぐにうち解けてしまったのは、またうれしい。
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
近づける。近寄らせる。
出典源氏物語 宿木
「帝(みかど)の、とりわきてせちにちかづけて睦(むつ)び給(たま)ふべきにもあらずかし」
[訳] 帝が特にしきりに近づけて親しくなさるはずでもないのだよ。
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