学研全訳古語辞典 |
せま・る 【迫る・逼る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
近づく。接近する。
出典徒然草 四九
「人はただ、無常の身にせまりぬる事を心にひしとかけて」
[訳] 人間はただ、死が身近に近づいていることを心にしっかりとおいて。
②
狭くなる。せばまる。
出典日本永代蔵 浮世・西鶴
「借り蔵せまりて、置くべき方(かた)もなし」
[訳] 借り蔵が狭くなって、(米を)置くことのできる場所もない。
③
生活・進退などに窮する。行き詰まる。
出典日本書紀 神代下
「既にせまりて、逃げ去る所無し」
[訳] もはや行き詰まって、逃げてゆくところもない。
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