学研全訳古語辞典 |
あひだ-な・し 【間無し】
分類連語
途切れない。絶え間がない。
出典万葉集 二七三七
「大伴の三津の白波あひだなく我あが恋こふらくを人の知らなく」
[訳] 大伴の三津(=「御津」とも書く。今の大阪市にあった港。「大伴の三津」も同じ)の白波のように絶え間なく私が恋いしたっていることを、あの人は知らないことよ。
ま-な・し 【間無し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
すき間がない。
出典万葉集 四二〇
「竹玉(たかだま)をまなく貫(ぬ)き垂(た)り」
[訳] 竹で作った玉をすき間なくいっぱいに貫いて垂らして。
②
絶え間がない。とぎれることがない。
出典万葉集 四〇三三
「まなき恋にそ年は経(へ)にける」
[訳] 絶え間がない恋に年月は経ってしまったことよ。
③
間を置かない。即座である。
出典好色一代男 浮世・西鶴
「まなくもとのごとくに」
[訳] (破れた衣服を)即座にもとのように(してください)。
間無しのページへのリンク |