学研全訳古語辞典 |
まつろ・ふ 【服ふ・順ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
服従する。つき従う。仕える。
出典万葉集 四二一四
「うつそみの八十伴(やそとも)の男(を)は大君にまつろふものと」
[訳] 世の中のおおぜいの官人は天皇に従うものと。
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
服従させる。従わせる。仕えさせる。
出典万葉集 四四六五
「ちはやぶる(=枕詞(まくらことば))神を言向(ことむ)けまつろへぬ人をも和(やは)し」
[訳] 神を言葉によって従わせ、(天皇がまだ)服従させない人をも帰順させ。
参考
動詞「まつ(奉)る」の未然形に反復継続の助動詞「ふ」が付いた「まつらふ」の変化した語。貢ぎ物を献上し続けるの意から。
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