学研全訳古語辞典 |
らう-・ず 【領ず】
活用{ぜ/じ/ず/ずる/ずれ/ぜよ}
「りゃう(領)ず」に同じ。
りゃう・ず 【領ず】
活用{ぜ/じ/ず/ずる/ずれ/ぜよ}
①
(土地や物などを)自分のものとして所有する。占有する。領有する。ひとりじめにする。
出典蜻蛉日記 中
「この按察使(あぜち)の大納言のりゃうじ給(たま)ひし宇治(うぢ)の院」
[訳] この按察使の大納言が占有しなさっていた宇治の院。
②
(霊・魔物などが)とりつく。のりうつる。
出典源氏物語 蜻蛉
「鬼神(おにがみ)も、あが君をばえりゃうじ奉らじ」
[訳] 鬼や神でも、あなたさま(=浮舟)にとりつき申し上げることはあるまい。◆「りゃうす」「らうず」とも。
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