学研全訳古語辞典 |
く・つ 【朽つ】
活用{ち/ち/つ/つる/つれ/ちよ}
①
腐る。朽ちる。こわれる。
②
すたれる。衰える。
出典源氏物語 葵
「人の御名のくちぬべき事を思(おぼ)し乱る」
[訳] あの方のご名声がきっとすたれてしまうことを思いお悩みになる。
③
(生を)むなしく終える。死ぬ。
出典源氏物語 明石
「かかる海士(あま)の中にくちぬる身に」
[訳] このような漁師の中で一生を終えてしまうわが身には。
くつ 【沓・靴・履】
履き物の一種。皮革・布・木・藁(わら)などで作った、足先をすっぽりと覆うもの。浅沓(あさぐつ)・深沓・靴(か)沓・半靴(ほうか)など。
沓付け
分類文芸
「雑俳(ざつぱい)」の一つ。出題された下(しも)五文字の題に対して、上五文字・中七文字を付けて一句にまとめたもの。「古畳」の題に「なんぼにも手毬(てまり)はづまぬ」と付けるなど。「冠(かむり)付け」に対していう。
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