学研全訳古語辞典 |
した・ふ
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
木の葉が赤く色づく。紅葉する。
出典万葉集 二一七
「秋山の(=枕詞(まくらことば))したへる妹(いも)」
[訳] 赤く色づいた(ように美しい)あの娘。
した・ふ 【慕ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
(心引かれて)あとを追う。ついて行く。
出典万葉集 四六〇
「泣く児(こ)なすしたひ来まして」
[訳] 泣く子どものようにあとを追っていらっしゃって。
②
恋しく思う。愛惜する。慕う。
出典徒然草 一三七
「花の散り、月の傾(かたぶ)くをしたふ習ひは」
[訳] (桜の)花が散り、月が傾くのを愛惜する習慣は。
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