学研全訳古語辞典 |
すが-がき 【清搔き・菅搔き】
①
「和琴(わごん)」の奏法の一つ。詳細は不明。
出典源氏物語 常夏
「はかなき同じすががきの音(ね)に」
[訳] 何でもないだれが弾いても同じようなすががきの音色でも。
②
三味線曲の一つ。歌はなく、二および三の糸だけをにぎやかにかき鳴らす。特に、江戸時代、吉原の遊女が、張り見世(みせ)(客引きのために店へ出ること)の合図に弾いたもの。
③
歌舞伎(かぶき)の「下座(げざ)」音楽の一つ。②を用い、遊郭の場面の幕開きなどに奏する。◆「すがかき」とも。
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